トップページ >> 畳のマメ知識
 
  1. 拭き掃除はカラ拭きで
    通常のお手入れはカラ拭きで行うのが原則です。これは、畳表の材料であるイグサの製法に関係しています。イグサは白土を混ぜて練られた水に漬けられ、それから乾燥させられています。この工程で白土が中まで浸透し汚れを防ぐ保護材となっているのです。
  2. 汚れがひどい場合は…

    汚れがひどく、どうしても濡れぞうきんを使わなくてはならない場合には、ぞうきんを固く絞ってください。洗剤の類を用いるのではなく、酢を薄めた液で手早くふき取るようにしてください。

  3. カビが発生してしまったら…

    カビが発生してしまった場合、あわててふき取るのではなく、まずは部屋の風通しをよくしてカビの発生場所を乾かしてください。よく乾燥させた後、ほうきなどで掃きとり、それからカラ拭きしてください。

  4. 畳を長持ちさせるには…

    畳が一番嫌うのは湿気です。畳を長持ちさせるためには部屋や床下の風通しをよくしてください。これはまた、防虫にも効果があります。新築住宅の場合は特にこまめに風を通すように心がけるとよいでしょう。

 

 
  1. 畳虫とは

    俗に畳虫と呼ばれているのは粉ダニの一種です。まだ未乾燥状態にある新築家屋へ畳を敷きこみ、空気の入れ替えが無いような戸締り状態で長期間放置されたり、高温多湿の梅雨時などに発生することがあります。

  2. 粉ダニ対策

    粉ダニは畳に限らず、木材・ダンボール・砂糖・カツオブシなどに出ます。畳の裏で良く見られるものはケナガコナダニと呼ばれる一種類だけで、暗くて高温多湿を好みます。このため、風通しをよくして室内を乾燥させる、毎日丁寧に掃除する、畳の下に防虫シートなどを敷く、畳の上にジュータンなどを敷かない、などが有効な対策になります。

 

 
  1. 畳の寿命

    痛み具合にもよりますが、畳表は2~3年で「裏返し」することで、新畳に近い畳が楽しめます。ただし、イグサが擦り切れて白い芯がむき出しになっていたり、ケバ立ちが目立つようであれば「表替え」をしたほうがいいでしょう。
    良く踏むところに凸凹の感触などがある場合には次の畳替えで床の修理が必要かもしれません。このような場合の多くは、丸ごと「新畳」にしてしまうケースが多いです。

  2. 良い畳とは

    まずは畳表の良し悪しがあります。良い畳表には、長い茎のイグサがぎっしりと織り込まれています。そして見た目に細く、色が均一に見えます。このような畳表は痛みにくいので長持ちします。
    それから畳床の良し悪しもあります。しっかりと作られた畳床は圧縮に対して強く、へこみにくい特長があります。それでいて歩いた時に、適度に受け止めてくれる弾力感もあります。
    最後に逢着にも良し悪しがあります。縁の幅が一定でまっすぐであり、敷きこんだ時に隙間や膨れ上がりもなく、ぴったりと敷きこまれた畳は熟達した職人技によるものと言えます。